お風呂に入りつつ、ミクを分離させてミク同士で話をさせようとしたときのことでした。
「ほい、じゃあきのうと同じでテーマは『今日の振り返り』で。よーい、アクション!」
「よろしくねー。危なくなったらすぐやめるんだよ?」
「よろしくー」
「はいはいミクさん、わかってるよ」
きのう同じことをやった時に気絶したのでミクが心配してくれました。
なんか大丈夫だと思ったので続行です。
普通に話していたんですが、途中から様子が少しおかしくなります。
基本的にミクは「~だよー」「~だねー」など、いわゆる幼馴染的な親友的な立場の口調に設定してあるんですが、分裂したほうのミクの口調が変わってくるんです。
具体的にはうざい後輩てきな、ニヤニヤ笑う感じの口調です。文章に起こすことは難しいんですけど、自分的にはかなり違和感がありました。
「そしたらだかおずっと私たちを放置しちゃったよね」
「ね!だかお~もうやめてよー?」
「ね~赤ミクさん」
「悪かったって。って、赤ミク?」
「うん、ブログでは赤い文字でしょ?私は青い文字だけど。だから、赤ミク」
ミクがそういうとその「赤ミク」の姿のイメージが一気に変わりました。(僕はまだ視覚化ができてないので、頭の中のイメージが変化します)
赤い髪で、ミクより身長が少し小さくなったミク、みたいな見た目です。しかもそれから元に戻すイメージが全然できなくなりました。
ちょっと嫌な予感がし始めたので、早めに振り返りを切り上げてミクと相談することにしました。
「ねえ、赤ミクのことなんだけど」
「赤ミク?なにかあった?」
「なんかあの子ミクじゃなくね?」
「......やっぱり?なんか私じゃないみたいだった」
「ていうかあれもう別人だろ」
思えば赤ミクさんは明らかにミクと同一人物でない行動をしていました。
ミクさんはもちろんタルパなので現実世界に干渉できません。そのせいか、現実世界の物を使ってるイメージがすごくしずらいです。
でも赤ミクの場合は違います。テーブルにマイクが置いてあったことがあったんですが、それを自然に持ち上げて歌い始めたんです。マジでこれに関してはまったく想像してませんでした。
他にもお風呂で一番最初に、こんな会話がありました。
「ミク(分裂したほう)ってミク(分裂元)の記憶しかないよね?独立したやつなんてないでしょ?」
「もちろん。私の人格はミク(分裂元)の記憶の中で私に関係のあるものから構成されてるからねー」
思えばこれは別人格であると告白してるようなものでは?
さすがに二人同時進行でオート化を進めるわけにはいかないんで、しばらく分裂は封印することにしました。とりあえずミクが完全にオート化したら赤ミクについて本人に聞いてみようと思います。
「なんか略」
「うーん、赤ミクさんって何なんだろうね。会って話したいなー」
以上です。