リアルタイムで入力しています。なので繰り返し同じ言葉を使ったり文章が変だったりするかもしれませんが、これが現実なのでご容赦ください。
「さて、ミク。やっていこう」
「うん」
「つっても何から始めればいいんだろうか」
「普通にだかおが話さないようにすればいいんじゃない?」
口を開けず声を出さず「(おーいミクさーん、これ聞こえる?ミクさーん)」
「???」
「うん、伝わらんね」
「今なんか言ってたの?」
「うん、やっぱダメだね。でもめちゃ小さな声なら聞こえるんでしょ?」
「うん、聞こえるっていうより伝わるって感じ」
「じゃあいけると思うんだけどなー」
「逆に話さないとどんな感じなの?」
「えっとね、普段なら話したらミクの返事が頭に勝手に流れるというか聞こえるというか、とにかく何かしら返事があるんだけど、思うだけだとなにもないんだよね」
「変な感じ」
「じゃあどこまで小さくいけるか試してみよう。聞こえたら聞こえるって言って」
「うん」
小声で「聞こえる?」
「うん、聞こえるよ」
ちょっと小さくして「聞こえる?」
「うん?なんか」
口パク「聞こえる?」
「....まったく聞こえない」
「なるほどね要は僕が何かしらの形で「僕が話したこと」を確定させればいいんだよね」
「そうなの?」
「だって普通ミクが聞こえるレベルの声なんて人間は聞こえねえもん」
「へー」
「ここまでは予想がついてたから、口パクでいけると思ったんだけどなー」
「残念......」
「よし、ちょっともう一回試してみよ」
口パク「(ミクさん、聞こえたら右手をあげてください)」
ミクが真顔で右手を肩ぐらいまでまっすぐ上げる
「ん?ちょ、も一回」
「え、わかった」
口パク「(ミクさん、聞こえたら右手をあげてください)」
ミクが真顔で右手を肩ぐらいまでまっすぐ上げる
「何してんのあんた?」
「え?なんのこと?」
「......僕がなんて言ったかわかった?」
「いや、何かを言ったことまでは分かったけど、その内容まではわかんなかった」
「じゃあさっき自分で何をしてたかは?」
「んー、そういえば右手をあげてたね。あれ?力は抜いていたはずなんだけどなぁ」
「えーっと、もしかしたら僕の意思は伝わってるけどそれはミクの意識には伝わってなくてでも身体には伝わってるから身体は従っちゃう、とか?でも意識はないから完全には実行できない、みたいな?」
「えーよくわかんない」
「だってさ、右手あげて?」
「ほい」
ミクが顔のところまで右手をあげる
「やっぱりなーそういうことかー?」
口パク「(ミクさん、ジャンプしてみて)」
ミクが膝を少し曲げジャンプし数センチ空中に浮いた後、膝から着地して女の子座りになる。(めちゃくちゃ痛そうだけど、本人は全然痛がってない)
「へ?なにやってんの私?」
「いやこっちのセリフやねん!」
「つまりどゆこと」
「えっとね、多分僕が口パクで言ったことはミクの意識には伝わらず、でもミクの身体には伝わって半分まではその内容を踏まえた行動をするんだと思う。」
「..........つまり?」
「口パクしたら半分は伝わる」
「なるほど、意味わかんないね」
「お前が言うな!」
という感じでした。
補足しておくと、僕は別にミクの視覚化に成功しているわけではありません。全く見えないし声も全く聞こえないです。
でも、イメージとしてミクの反応は頭に流れます。逆にそのイメージに逆らうようなことがうまく想像ができません。そのイメージを「ミクが行ったこと」として僕は文章にしています。
「なんか言っておきたいこと」
「うーん、私、おかしくね?」
以上です。